漬物を食べる順番について

毎日の食卓に欠かせない漬物ですが、懐石料理やかしこまった場所で食する際には、順番に気をつける必要があります。漬物の食べる順を間違えると、提供された美味しい料理に対し、美味しくない、口に合わないといった悪い印象を与えかねません。

かしこまった席で漬物が提供された場合は、ご飯のおかずというよりも、出された料理を美味しく食べる口直し用としての意味合いが強いです。そのため、汁物を堪能してから漬物で口直しをし、ご飯を食べるという流れがマナーとなります。

二つの料理を一度に口にしないということから定められていますので、最初に漬物から食べるということのないように注意しましょう。

漬物は、塩や砂糖といった調味料に野菜を漬け込み作ります。保存性に優れており、昔から日本の食卓には欠かせない存在でした。そんな漬物は、生の野菜以上に旨味がつまった味わいが楽しめます。野菜と一緒に漬け込む塩分の働きにより、野菜の水分が少しずつ抜ける代わりに漬け汁が野菜の中に含まれるようになります。

そのことから風味がプラスされ生の状態よりもさらに美味しく味わえるのです。さらに発酵させ作る漬物の場合、乳酸菌が作り出すビタミンB1を摂取することができます。野菜が持つ栄養素にプラスして味わえますので、食事のバランスを意識したい方にぴったりです。